長崎県佐多稲子(1904~1998)長崎県長崎市出身 小説家
朝日賞受賞、読売文学賞受賞、川端康成文学賞受賞、毎日芸術賞受賞、他
人生の妙味は誰に出会うかで左右されるとして、実は自分の背丈に見合うものが用意されており、出会う相手が用意されている、それを見通せないから運不運とか運命とかの所為にするわけであろう。佐多稲子の場合も銭湯の帰りに女給募集の張り紙を見て応募した先のカフエ紅緑が、中野重治、堀辰雄ら文豪の溜まり場になっていようなど知る由もなく導かれて行ったようです。自ずと小説を書く運命が待ち受けていたことになります。作風は地べたを這うように時代を歩く様を「キャラメル工場から」「私の東京地図」「夏の栞」へと綴り、運命の流れに沿った人と場の綾を執筆し大正、昭和の空気を充満させている小説家です。(maturika3691さんのブログに佐多稲子の一生が丁寧に書かれています、ご紹介しておきます)
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