奈良県河瀬直美(1969〜)奈良県奈良市出身 映画監督
カンヌ国際映画祭カメラ・ドール・同グランプリ、同金の馬車賞の各受賞、他
河瀬直美は写真専門学校を経由して河瀬流の映画を制作しカンヌ国際映画祭(仏)の受賞常連者として世界から注目されています。
代表作は「もがりの森」「2つ目の窓」「あん」などですが彼女と同世代前後の日本人に支持されているかというと一部の人を除いてなぜ仏で受賞しているか?よくわからないと言われます。歌舞伎を見に行って話の内容はともかくも取り敢えず面白さの理解ができるのは日本人としての空気感が伝わるからだと思います。
日本人が制作したものでも理解できないという現象は国内がグローバル化してきた現れで感性の国境が取り払われた結果でしょう。文化芸術にとっては素晴らしい方向だと思います。
河瀬直美は“見ようとしなけければ存在しないことになってしまう”と語ります。
日常で培う感性の好みが個人に委ねられ、お仕着せがなくなってきたと思えば喜ぶ前に自身を鍛えておかなければ落ちこぼれる悲哀が待っていることを意識したいと思います。
COPYRIGHT © 2016 COTYUMU ALL RIGHTS RESERVED.