壺中夢の47人のおんなたち

輝ける
47人のおんなたち

和歌山県有吉佐和子(1931〜1984)和歌山県和歌山市出身 小説家

小説新潮受賞、女流文学賞受賞、芸術選奨受賞、日本文学大賞受賞、毎日芸術賞受賞、他

日本の家や芸道をテーマ(「断弦」「香華」「蓮舞」「乱舞」「一の糸」「芝桜」「木瓜の花」)にして右に出るもののいない有吉佐和子ですが現代文学の真ん中に今再び取り上げたい時期がきているように思います。そして老人問題「恍惚の人」、社会問題「複合汚染」などいち早く取り組んでいた人です。
「明治維新後の激動の時代を生き抜いた女性たちのそれぞれの一生を川になぞらえた」(「紀ノ川」「有田川」「日高川」「鬼怒川」)の川シリーズで、また歴史の一端をテーマに(「助左衛門四代記」「華岡青洲の妻」「出雲の阿国」「真砂屋お峰」「和宮様御留」)など時代と社会と女性を見つめた作家でした。
喜劇で「夕陽カ丘三号館」「悪女について」もユーモアいっぱいですが演劇で「ふるあめりかに袖はぬらさじ」は多くの演出家が舞台にしています。

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