壺中夢の47人のおんなたち

輝ける
47人のおんなたち

鹿児島県杉田久女(1890〜1946)鹿児島県鹿児島市出身 俳人

“花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ”

妻であり、母親であり、芸術家であり、俳人である久女を題材にして、松本清張は「菊枕」を、高浜虚子は「国子の手紙」を、吉屋信子は「底の抜けた柄杓」を、秋元松代は「山ほととぎすほしいまま」を著作しています。
家庭を取り仕切るのが女性のすべてという時代に俳句のために家庭をおろそかにし、家族の絆にひびが入る、美人である故に不倫の噂が立つ、死去したところが精神病院であったことなど、伝説されてきた人物像を作家たちの憶測の標的にされフィクションで創作されて良くも悪くも話題の人となりました。
最近の俳句ブームと共に田辺聖子の「花衣ぬぐやまつわる……」や長女の石昌子や増田蓮などによって修正され、久女の実像が作り出した俳句の分析が進み後世の学びとされています。

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